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後藤 浩二
           
後藤 浩二

スープの会 事務局長
 
経歴
早稲田大学在学中に関わった学生新聞の活動を通じ、福祉への関心が高まり、社会福祉を学ぶ為、働きながら都立大夜間部に再入学。在学中からはじめたホームレスの方々への支援を本格的に行うため、1994年「スープの会」を立ち上げ、現在にいたる。
住まい・出身地
大阪府出身、現在は都内に居住
好きな言葉
「ペンを取れ!時代を撃て!」
(写真家 ロバート・キャパの言葉)
趣味
写真、卓球
最近嬉しかったこと
ホームレスの方々への路上訪問に連れて行った娘さん(小学校1年生)が、自らすすんでお味噌汁づくりを上手に手伝えるようになった事。


Q.現在の活動について教えてください。

  支援ホームの前で
支援ホーム入所の方々と
 94年から、毎週土曜日、新宿駅周辺のホームレスの方々を訪問しています。「直接話をしてみたい」との思いで活動をはじめましたが、一人ひとりの人生の重さを感じることも多く、また、福祉事務所での生活保護申請が必要な方や、病院への付き添いが必要な方などのお手伝いをするようになり、現在ではフリーダイアルでの電話相談と、地域生活支援ホームを運営し、地域社会へ戻ろうとする方々の生活支援を行っています。
Q.活動を通じてのやりがい、喜びは?
 大学卒業後に就職した、医療機関でのソーシャルワーカーの仕事は、白衣を着ているだけで「患者・先生」の関係になってしまい、違和感を感じていました。学生の時にはじめたホームレスの方々への訪問で話してもらう、その人の故郷に残してきた家族への想いなど、一人ひとりの人生の重みを知り、彼らと向き合うことが、自分にとってとても大切で貴重な体験で、彼らの暮らしの場面に関わり続けたいと思うようになりました。
 例えば我々のスタッフの中に、それまで働きづめで事業に失敗して、生きる希望も失った状態で私たちの運営する支援ホームに入所。そこで様々な人達と関係を持つことで生きる意思をはっきりと示すようになり、いまではスタッフとして元気に働いていてくれるメンバーがいます。私たちがはじめた活動が、路上生活を余儀なくされている方々に活かされることを目の当たりにする機会が多くあるんです。こうしたことを実感できる時、やりがいを感じますね。
Q.活動を続けていく上で苦労したこと。またそれをどうやって乗り越えましたか?
 多くの方々に支えられて今まで活動を続け、次から次へと課題が見つかり、試行錯誤しながら仲間と取り組んできました。やはりホームレスの人々と言葉を交わし、人間関係を築いてはじめて本音を聞けるようになって、課題が明確になり、その対応方法も見えてきます。地域住民や行政の方々と、対等で良好な関係をつくり、まちづくり、地域づくりの視点を持ち、協働して取り組みを進めることが、とても重要だと思います。
 個人的には、やはり家族の関係を大切にすることが大事だと思います。結婚して子どもができて、親として納得できる生き方を子ども達に見せたいという思いから、活動の取り組みへの責任感をより重く受け止めるようになったと感じます。妻とは学生時代の福祉活動を通じて知り合ったため、理解があり感謝しています。
Q.活動において、目指していることは?
 いま、新宿の戸山団地で一人暮らし高齢者の“孤独死”が大きな問題になっています。人が生きてゆくうえで、なくてはならない人と人とのつながりが断たれてしまうことも、広い意味でのホームレス問題だと考えています。それを防ぐ為に、いろんな人が出会い、つながる事のできる場をつくることが必要で、私たちは新宿早稲田で「風まちサロン」を開き、運営しています。そこでは様々な人達の出会いと交流があり、こうした取り組みを通じて、昔の家族制度に代わる新しい地域での人としての暮らし方を考えていきたいと思っています。
Q.くらし・社会をよりよくするために実践していること、
提案はありますか?
2月に行った「新宿野宿体験」
 やはり、人と人とのつながりができて初めて本音の話し合いができ、課題が明らかになってきますから、自分達が経験を通じて大切にしてきたものを大事にしたいと思っています。現在、事業の3分の1が行政からの委託事業になっていて、こうした事業は組織としての安定的な収入源になりますが、自主的な取り組みをすすめるためには、これくらいが限度だと感じています。10数年継続して新宿のホームレスの方々を訪問していますが、それぞれの時代で課題も変わることを痛感しています。その時代に即して、自分達の思いを形にしていくことが私たちの取り組みの得がたいところであり、大事にしなければと思います。
 また、過去のいきさつはいろいろあると思いますが、様々な社会的課題と取り組んでいる多くの人達が、ともに広く手を取り合うことが必要だと思います。
Q.はたらく仲間へのメッセージをお願いします。
 若い方から高齢の方にいたるまで、まじめに働いてきた方が企業の倒産やご自身の病気などで職を失い、また、家族の崩壊でホームレスを余儀なくされるケースが増えています。
 私たちは毎週土曜日午後7時、新宿駅西口地下「新宿の眼」に集まって路上訪問活動を行っています。どなたでも参加できますので、興味をお持ちの方は是非ご参加ください。
 
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