
中央労働金庫(東京都千代田区・理事長 渡邊信 以下<中央ろうきん>)は、2010年度事業計画に基づく会員・市民団体との連携支援の一環として、2010年6月1日より、『Re Book 【リブック】(ろうきんエコブック制度:以下 Re Book )』の取扱いを開始いたしましたので、お知らせいたします。
『Re Book』は、<中央ろうきん>と会員である労働組合・生活協同組合とその組合員がともに取組む、新しい社会貢献の仕組みです。
主に知的障がいのある方や、自閉症の症状を抱えた方を支援する「弘済学園(神奈川県秦野市)」への古本寄贈を通じ、誰もが暮らしやすく、はたらきやすい社会の実現を目指します。
はたらく仲間を応援する<中央ろうきん>と労働組合のコラボレーションにより実施する本制度は、施設ではたらく方々の就労・所得確保のサポートと、限りある資源の循環を呼びかける、当金庫独自の取組みです。

中央労働金庫では、2009年、会員を対象 に「労働組合の社会貢献活動に関する調査」を実施いたしました(有効回答数913件)。
このアンケート調査は、労働組合の社会貢献活動に対する意識・取組み状況について把握し、今後の当金庫CSR施策の更なる充実を図るとともに、労働組合とNPO等市民団体との連携強化を図るツールとしてご活用いただきたく、実施したものです。
この調査において、77.1%の労働組合が社会貢献活動を実施しており、そのうち83.1%が実施した活動を「大変よかった」「よかった」と高く評価しました。
また、社会貢献活動を実施していない労働組合の84.0%が、「労働組合の役割の一つだと思うが、他の活動をこなすことで精一杯で手が回らない(72.9%)」「取組みたいが、何をどうやって活動していいのかわからない(11.1%)」と、機会があれば社会貢献活動に取組みたいとの意向が明らかになりました。
一方、日本における障がい者就労の現場において、就労継続支援事業所や授産施設などの福祉的就労関連事業全体の月額平均工賃(賃金)は16,389円(平成20年度厚労省調査)となっています。施設ではたらく方々の収入は、障害基礎年金の受給額と合算しても100,000円以下となるケースが多く、経済的に自立した生活を行うことは困難な状況にあります。障がいをもつ方々の賃金確保が、社会的課題の一つとなっています。
こうした会員のニーズと社会的課題を背景に、はたらく人の福祉金融機関<ろうきん>の役割発揮と、労働組合・市民団体との連携支援の一環として、不要になった書籍を活用する社会貢献事業を創設いたしました。寄贈先での書籍の販売利益は、施設ではたらく方々の工賃(賃金)に反映され、還元されます。
寄贈先は、当面「財団法人鉄道弘済会 総合福祉センター弘済学園(神奈川県秦野市)」とします。
(財)鉄道弘済会は1932年に旧国鉄業務に従事され、不慮の事故により殉職された遺族、公傷により退職された方々への援助を目的に設立されました。
その後、民間公益事業団として、一般の方々も対象とする事業へと事業範囲を拡大し、弘済学園では知的障害・自閉症児者のための総合リハビリテーション施設として、幼児から児童・成人、そして社会参加にいたるまでの一貫した療育・支援体系のもと、事業を展開しています。
古本のインターネット販売事業は、弘済学園の家族会の方々が中心となって取組みを開始し、同施設に入所されている方々の就労事業として実施しています。