茨城県土浦市の田畑広がる自然豊な地域が「土浦環境保全の会」の活動場所。ホタルの復元活動を通じ、自然環境の回復と保全に取り組むほか、昆虫を教材とした環境教育を行っています。
代表理事の田中佑治さんは、長年勤務した会社を定年退職後、土浦市が実施するホタルの生息地調査に参加、市内にはまだホタルを呼び寄せられる場所があることを知ります。
「市は調査して終わりです。そこで自分たちの手でなんとかしたいと思い、ホタルの飼育をはじめました」
湧き水の出る休耕地に、樹木の栽植、水路の清掃など里山作りを進めてきました。最初は遠巻きに見ていた人たちも、次第に興味を示すように。
2000年からは毎年、自宅で養殖したホタルの幼虫を放流、夏には飛び交う姿を地域住民とともに楽しんでいます。
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| ホタルの里 |
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| カブトムシの配布 |
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02年には助成金を活用し、室内でも観察ができる箱型ビオトープを作成。その大型水槽の中でホタルを飛翔させ、公民館や障害者、高齢者施設などで出前鑑賞会を実施しています。
生きものを飼育する機会を多くの人たちに提供したいという思いから、田中さんはカブトムシの繁殖に挑戦しています。土地の面積20uを一区画として幼虫1,000匹の飼育をした後、他の一区画にその成熟した幼虫を投入し、カブトムシ900匹を育成しています。
カブトムシは、オス・メス一対にして配布するので、性比を整えるために、受講者数の3倍を生産。7対3の割合でオスが多く、残余は、業者や希望者に販売し、運営資金にしています。 |
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配布はメンバーが協力し、各地区の公民館で行っています。講習会を開催し、飼育方法や生態について指導。子どもと大人が一緒に語り合える場所になっているそうです。
活動をはじめてから10年、ホタルが里山で自生するのはまだまだ難しいとのこと。しかし、3年後には必ず実現したいと田中さんは語ります。
「身近な生き物から、環境そして生命の尊さを学び取ってほしい。とても大事なことなのでずっと継続していきたい。これからは、後継者も育てていきたいですね」 |
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| 代表理事の田中佑治さん |
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