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千葉県 |
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| 特定非営利活動法人 こだま |
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理想のケアをめざして 東京から約70キロ。房総半島の中央部よりわずか東南に位置する千葉県睦沢町は、肥沃な土壌を有する上総地区屈指の穀倉地帯として知られる。そののどかな田園風景の中に、赤い屋根が印象的な築150年の古民家がある。約20年前に家主が移住してから廃墟と化していた民家に、今は多くの人々が集っている。NPO法人「こだま」が、高齢者や障害者のデイサービスを軸に、地域の助け合いの拠点として再生させたのだ。
代表を務める近藤けい子さんは、睦沢町に隣接する一宮町の社会福祉協議会に約15年間勤務してきた。社協ではボランティアの育成に取り組むほか、ヘルパー、ケアマネジャーとしても活躍してきたが、「理想のケアを実現したい」という思いを抑えられず、02年に退職。地域福祉を真剣に考える人々との交流を深めながら、事業プランを練り上げていった。 |
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| 築150年の古民家 |
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こだわったことの一つが「建物」。「高齢者にとってなじみのある古い民家では、皆さんが落ち着かれ、居心地のよい時間を過ごしていただけます。質のよいケアのためには、環境がとても重要だと思うんです」と近藤さん。古民家探しに奔走した結果、03年6月に現在の物件と出会うことに。
「ここで始めたい!」。近藤さんは、早速、県内の他地域に住む家主に手紙を書いて介護施設としての活用許可を願い出た。簡単に理解を得ることはできなかったが、あきらめなかった。思いを伝える一方で、何か月もかけて荒れ果てた家屋の清掃を進めていった。こうした熱意が認められて、ついに家主の了解を取り付けるに至る。 |
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| 赤い屋根が印象的 |
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| 地域交流会のようす |
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地域の助け合いの輪を
次の課題は改築・開業資金だった。行政の助成は断られ、NPOにとっての資金のカベを実感。ここで活かされたのが、社協時代に培った地域の人的ネットワークだった。私募債の形で出資者を募ると、約60人が名乗り出てくれたという。その額、なんと1千万円。それに、個人で金融機関から借り入れた資金と合わせて改築をスタート。可能な限り予算を抑えるために、できる部分はボランティアによる手作りで進めていった。
「地域には、いろんな技能をもった方がいらっしゃる。皆さんに手伝っていただけたので大助かりでした」と近藤さん。
1年の準備期間を経て、04年6月にデイサービス事業所をオープン。高齢者らが過ごすのは、母屋の約60坪の広々としたスペース。1日10人の受入を限度とするきめ細かなサービスが好評を得、順調な” 船出“となった。「大人数の施設や無機質な建物でのデイサービスに馴染まなかった方にも気に入っていただけました。畳での昼寝も、何だか大家族のようで楽しんでいます」と近藤さんは微笑む。 |
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05年6月にケアプラン、06年6月には訪問介護も開始。介護保険適用外のちょっとした”お手伝い“なども「助け合い活動」の一環として実施するなど、利用者の立場に立った事業を展開している。
また、古民家を活用して、各種コンサートやシンポジウムのほか、有志住民による「蕎麦打ち体験」「しめ縄講習」など様々な催しも開催している。「地域の皆さんが、何か活動を始める拠点として活用していただければ嬉しい。特に、これから地域に帰ってくる団塊世代の男性たちにも加わっていただきたいですね。皆で楽しむことから、地域の助け合いの輪を広げていければ素晴らしいと思います」。「理想のケアを」という夢は、「理想の地域を」へと広がっている―。 |
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| 敷地内でしいたけ栽培 |
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<中央労働金庫「団塊世代のためのNPO読本」(2007年4月発行)より転載>
特定非営利活動法人こだま
〒299-4404 千葉県長生郡睦沢町北山田172
TEL:0475-44-2665 |
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| 中央ろうきんは、04〜06年、特定非営利活動法人こだま 『古民家利用宿泊付通所事業』を助成しました。 |
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