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日本労働組合総連合会東京都連合会(連合東京)
会長 遠藤 幸男
電話交換がまだ手動で行われていた頃、私は、電電公社に入社しました。当時、交換手の腱鞘炎など職業病が問題化しており、補償等を求める活動に携わったことが労働運動との出会いでした。あれから30年余り、労働運動を通じて多くの“働く人”を見てきましたが、近年は、人と人とのつながりが希薄になってきていることを感じています。
これは、経済状況の影響でもあります。90年代以降日本ではコスト削減を目標に、リストラの実施や成果主義が導入されました。人手不足で多忙になり、個人としての結果が評価される職場では、仲間との時間は減り、かかわりが少なくなってしまいました。このまま、人とのつながりが失われてしまうと、お互いが認め合うことも、支えあうこともできない社会になってしまうかもしれません。
そこで、若い世代の方には、地域、職場など身の回りの課題に目を向けて、積極的かつ自発的にかかわることを意識して欲しいと思います。
連合東京が、1995年の阪神淡路大震災を受け、支援ボランティアを派遣したときは、約400人の組合員が自発的に集まりました。しかも同支援終了後に、「災害ボランティアの専門知識を学ぶ場を」と自発的な要望があり、「連合東京ボランティアサポートセンター」(※)を立ち上げるまでに至りました。災害という課題解決に向けて、自主的な活動がどんどん広がっていく。これこそ労働運動の原点だと思います。
今、若い世代から「希望が持てない」という声を多く耳にします。確かに、見かけ以上に社会は崩壊しているのかも知れません。しかし、悲観するのではなく、「どうやったら希望が持てる社会になるのか」を個人で一度考えて欲しいと思います。そして、自分は何ができるかを仲間と持ち寄り、励ましあいながら行動をしてみてください。希望が持てる社会へと変えることができるのは、皆さんの世代でもあるのです。
(※2006年4月現在、9期生・520人が修了。01年に起きた三宅島災害でも復興支援に参加。)
<中央労働金庫「働く人へのメッセージ」(2006年4月発行)より転載>
45年満州生まれ。64年電電公社(現NTT)入社、89年連合東京に入会。97年事務局長、05年から会長に就任。
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