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「お金」に思いを込めたい
特定非営利活動法人 市民社会創造ファンド
プログラムオフィサー 浜本由里子
私は、市民社会創造ファンドというNPOで働いています。「ファンド」といえば、村上ファンドなどの投資ファンドが有名ですが、私の仕事はそれとは全く違います。投資ファンドは、“お金儲け”をしたい人から集めた資金を運用して上げた利益を、投資家に配分する仕組み。一方、市民社会創造ファンドは、“NPOや市民社会のために役立てたい”と考える人や企業の寄付金などを、有効に活用するための「資金仲介組織」なんです。
近年、CSR(企業の社会的責任)の一環としてNPOに助成しようと考える企業が増えています。大変うれしいことですが、NPOへの助成・資金提供に際しては、資金提供側がしっかり考えておくべきことがあります。“何のための助成・資金提供か”ということです。“助成金に依存するNPO”をつくってしまっては元も子もありません。助成が終わるとNPOが潰れてしまうという、笑えない話も現実にあります。思いのこもった資金を活かしていくためには、NPOの自立を促すプログラムを綿密に組み立てる専門性が不可欠です。市民社会創造ファンドは、そのノウハウを蓄積しているのです。
ファンドはこれまで、中央労働金庫、ファイザー梶Aマイクロソフト梶Aフィリップ モリス ジャパン梶Aなどの企業と一緒に仕事をしてきました。プログラムづくりから、NPOの公募・選考、助成期間中の団体訪問まで、すべての過程で各企業の社会貢献担当者とじっくり議論をし、「思い」を共有しながら進めています。かなりの労力を求められますが、助成したNPOが活動の「質」を高めているのを見たり、企業担当者がNPOとの出会いに刺激を受けていらっしゃるのを見ると、とても嬉しいものです。
この仕事を通して、「お金に思いを込めることはできる」ということを実感しています。多くの人にこの気持を伝え、共感してくれる仲間がふえるといいな、と思います。
<中央労働金庫「働く人へのメッセージ」(2006年4月発行)より転載>
熱帯林行動ネットワーク、グリーンピース・ジャパン、地球環境国際議員連盟、環境パートナーシップオフィスを経て、02年より市民社会創造ファンドに勤務。中央労働金庫、ファイザー梶Aなどとともに市民活動助成プログラムを立案・実施するとともにNPOでの若者の長期インターンシッププログラムの企画・運営を行っている。
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