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金融機関を選ぶことで、社会を変えることができる
金融機関を選ぶことで、社会を変えることができる
代表理事 木村真樹
コミュニティ・ユース・バンクmomo 代表理事 木村真樹
「金融とエコ」というと、意外な組み合わせに聞こえるかもしれません。しかし、この二つは密接に関係しています。想像してください。例えば、あなたの預金している銀行が、海外で違法な森林伐採を行っている企業に融資していれば、どう思いますか?逆に、エコな企業に有利な条件で融資する銀行があれば、どうしますか?その銀行に預金を移したいと思う方が多いのではないでしょうか。
 今、このように考える人が増えていることを実感しています。私は、A SEED JAPAN
http://www.aseed.org/】というNGOで「エコ貯金プロジェクト」という運動を進めてきました。支店が多くて便利とか、金利が高いとか、という理由だけではなく、どんな社会を実現するためにお金を使っているか、という視点で金融機関を選び直そうと呼びかけたのです。その結果、環境や福祉など「社会性」を重視した経営をしている労働金庫や地方銀行などに、預金を移しかえる方がたくさんいらっしゃいました。
 この動きがもっと大きくなれば、エコな金融機関が増えていくでしょう。金融機関は社会の資金循環の「要」ですから、影響力がものすごく大きい。私たちは、預金先を選ぶことで、社会を変えていくことができるんです。
 もっとダイレクトに金融に関わる方法もあります。全国で設立が相次いでいるNPOバンクがそれです。近年、地域で環境保全などに取り組むNPOが増えていますが、既存の金融機関の融資を受けるのが難しく、厳しい経営を強いられています。そこで、市民が出資してNPOバンクをつくり、優れた活動を展開しているNPOに融資しようというのです。私も、生まれ育った名古屋で「momo」というNPOバンクを「若者」を中心に設立しました。2006年の夏から融資を開始すべく、出資を呼びかけているところです。
 「未来」をつくっていくのは、私たち若者です。あなたも金融をとおして、エコな社会づくりに参加しませんか?<中央労働金庫「働く人へのメッセージ」(2006年4月発行)より転載>
77年名古屋生まれ。大学を卒業後、名古屋の地方銀行に入行。融資担当として、現代の閉塞感を実感。退職後、NGOのインターンとしてインドでの国際支援活動等に従事。NGOで“メシ”を食っていくことを決意する。帰国後、国際青年環境NGO「A SEED JAPAN」に就職。03年、事務局長に就任。「エコ貯金プロジェクト」などに携わる。05年10月、出身地・名古屋でNPOバンク「コミュニティ・ユース・バンク momo」を設立。代表理事に就任。
 
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