ろうきんいきいきコミュニティ
 
 
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働く人々の「安心・安全・健全」を実現するろうきんに
龍谷大学 経済学部
教授  石川 両一

 新サイト『ろうきんいきいきコミュニティ』開設おめでとう。ろうきんへの期待を込めた拙いメッセージを送り、お祝いにかえたいと思います。

 現在、他の多くの金融機関が不良債権処理に苦悩し、人々の信頼を失っているなかで、ろうきんは経営内容の「安心・安全・健全」を謳い、預金量も増大しています。しかし、「安心・安全・健全」をろうきんの経営内容や経営目標を指す言葉にとどめていては、決定的に不十分です。働く人々の暮らしの「安心・安全・健全」の実現をめざす金融機関であることを具体的にアピールすることが最も重要なのです。

教授 石川 両一
 周知のように、ろうきんは、働く人々とその家族の生涯にわたる安心とゆとりの暮らしを金融機能を通じて実現するための道具として誕生した自主福祉金融機関です。道具は役に立たなければ意味がありません。役に立つ道具であり続けるためには、絶えず磨くことが大事です。そればかりではありません。時代が変化すれば働く人々の暮らしを取り巻く環境が変化し、直面する生活困難やろうきんに求めるニーズも変化します。それに適切迅速に対応するために自ら道具の作り替えをおこなうことが必要となります。時代の大きな転換期にさしかかっている現在、ろうきんは、働く人々の暮らしの「安心・安全・健全」を実現する道具として役に立ち続けるための作り替えが強く求められていると思います。
 作り替えのキーワードの一つは、賃金収入の増大が困難な時代の到来に対応して、働く人々が賢い生活者になるための自己努力を支援する取り組みです。多重債務に陥らないための金融知識の提供や金融・保険(共済)商品の賢い選択の手助けなど情報・相談サービスの充実です。単なる「貯める・借りる」ろうきんの機能を超えて、ユーザーフレンドリーな立場に立った取り組みを展開し、確実な信頼を得ることです。
 二つ目のキーワードは、少子高齢社会を背景とした介護や子育て不安、孤独など「お金では解決できない生活不安や困難」の解決に向けて、ろうきんが有している金融機能と会員ネットワークを生かした取り組みを進めることです。
 行政や企業、専門家に任せていたのでは、安心とゆとりの暮らしや持続可能な社会を実現できないことが誰の目にも明らかになっています。そのことを背景にNPOやNGOなど市民組織が、社会の変革の担い手として登場し、次第に大きな注目を集めつつあります。それは市民版自主福祉活動と言うべきものです。この市民版自主福祉活動とろうきんや労働組合が伝統的に担ってきた勤労者自主福祉活動との連携こそ、安心とゆとりの暮らしの実現をめざす社会変革にとって不可欠な課題だと思います。
 今、ろうきんは、「NPOサポートローン」「NPO寄付システム」「社会貢献預金」などNPOとの連携に着手しつつありますが、これらの取り組みをより一層強化・拡大して、他の金融機関との違いを目に見える形で明らかにし、働く人々の賛同と共感を得られるような金融機関になることを心から期待しています。
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